歯周病は全身に影響を及ぼす可能性のある怖い病気
[2024.05.03]
「歯周病は歯を失う原因のひとつ」ということは認知されてきています。
それだけではなく、全身疾患を引き起こす可能性もある恐ろしい病気であることはご存知でしょうか?
ここでは、歯周病と関連のある全身疾患について、紹介します。
歯周病と関連のある全身疾患とは?
歯周病と関連のある全身疾患には、次のようなものがあります。
・心筋梗塞
・脳梗塞
・糖尿病
・低体重児出産・早産
・誤嚥性肺炎
どのような影響があるのか、詳しく見ていきましょう。
心筋梗塞
歯周病と心臓の疾患は一見関係がないように思えますよね。しかし、歯周病菌は血管の中に入り込んで全身を巡ることがあるのです。
血管を通って心臓へと辿り着いた歯周病菌は、心臓の血管の中にアテローム性プラークと呼ばれるおかゆのような沈着物を形成します。
アテローム性プラークがどんどん作られると、血液の通り道が狭くなります。その結果、動脈硬化を起こし、心筋梗塞のような心臓疾患を引き起こすのです。
脳梗塞
心臓疾患と同じように、歯周病菌が脳の血管の中にプラークを形成すると、脳の血管が詰まり脳梗塞を引き起こすことがあります。
歯周病の人は、そうでない人の3倍近い確率で、脳梗塞になりやすい、といわれています。
糖尿病
歯周病と糖尿病は互いに影響を与え合います。糖尿病の方は歯周病になりやすいですし、歯周病の方は糖尿病になりやすいです。
歯周病になると、血液中のマクロファージが増え、インスリンの働きを低下させてしまいます。その結果、血糖のコントロールが難しくなりやすく、糖尿病を悪化させるのです。
低体重児出産・早産
歯周病のときにでる「サイトカイン」という物質は、出産のときは赤ちゃんが産まれてもいいよというゴーサインとしてでる物質です。ですから、歯周病が進行していると、出産のゴーサインが出ていると体が勘違いをして早産になる恐れがあります。
妊娠中は悪阻などの影響でお手入れが不十分だったり、ホルモンバランスの関係で歯ぐきに炎症が起こりやすいです。
誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は、肺に誤って入ってしまった菌が原因で引き起こされます。その中には歯周病菌も含まれているため、歯周病は誤嚥性肺炎のリスクファクターとして重視されています。
歯周病を予防するためにできること
さまざまな全身疾患を引き起こさないようにするために、歯周病を予防しましょう。歯周病を予防するためには、セルフケアと定期的な健診が大切です。
「自分には関係ない」と思わず、早めに予防を心がけるようにしていきましょう!
気になることがございましたら上野駅近くの東上野ホワイトデンタルへご相談ください。