新しく被せた歯は一生噛めますか?
[2024.03.01]
虫歯の治療や神経の治療が終わり歯に新しい被せものが入ると治療の終わりも見えてきてほっとしますよね。
しっかりと時間をかけて治療をした新しい被せものですので長く使えたらいいですよね。
新しく被せた歯ではどれぐらい長く使うことができるのでしょうか?
また、どのようなことが長持ちの秘訣になるのでしょうか?
今回は
・口腔清掃状態の違い
・治療を行った歯の状態による違い
・被せものの材質による違い
の3つに分けてお話しさせていただきます。
口腔清掃状態による違い
お口の中の清掃状態は新しい被せものを長く使うことができるかの一つのポイントになります。
歯磨きやフロス等を定期的に行いお口の中の汚れが少ない方のほうが被せものが長持ちする傾向にあります。
特に銀歯の場合は長年使っていると銀歯と歯の境目がさびてしまったり、銀歯がひずんでしまうことがあります。
銀歯と歯の間に隙間ができてしまうことで汚れが残った状態が続くと、被せものと歯の境目からむし歯が再発したり、 歯と歯茎の間から歯周病にかかりやすくなります。
歯の周りに残った磨き残しや歯石などがついたままになってしまっていることがこれらの原因のほとんどです。
せっかく入れた被せものを長く使うためにも、歯と歯の隙間の汚れをフロスでしっかり除去することが非常に重要です。
治療を行った歯の状態による違い
治療を行った歯やその周囲の歯茎の状態によっても新しく被せた歯の予後は変わります。
特に神経の治療の有無による差が大きいです。
神経の治療を行っている歯は行っていない歯に比べて歯自体の耐久力が著しく低くなります。
その結果、再度の虫歯になりやすかったり、歯が折れてしまう可能性があります。
歯は見た目にはわからないですが、皮膚やつめなどと同様に代謝を行うことで常に新しい組織に置き換わっています。
その代謝を行う際に重要な役割を持つものが「神経」になります。
「神経」を通じて血液や栄養の供給を行っているのです。
したがって、神経をとってしまうと歯の代謝がうまく行われなくなってしまい、歯の質が低下してしまうことで虫歯になりやすかったり、歯が折れやすくなったりしてしまいます。
そもそも歯の状態が非常に悪かったことで歯の神経の治療を行っているので治療が完了し被せものが入った後も注意が必要です。
被せものの材質による違い
被せものの材質の種類の違いによっても新しく被せた歯の予後は変わります。
一例ではありますが、統計学上再治療が必要になるまでの年数としては銀歯のつめもの、かぶせものは6-7年ほど、セラミックなどの保険外の詰め物被せものは15年ー20年ほどといわれております。
プラスチックの詰め物、かぶせものに関してはまだ登場してから歴史が浅く、データが出ておりません。
ですが、銀歯よりも耐久力が低いことを考えると4-5年ほどではないかと推測しております。
どうしても材質上汚れのつきやすい銀歯やプラスチックは再治療が必要になるまでの年数が短くなってしまうので、
長く一つの被せものを使用したいと思われる際には、セラミックやゴールドを選択するという方法もあります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回新しい被せ物を長持ちさせるための秘訣をお伝えさせていただきました。
被せ物を入れた後はなんといってもご自身でできることはセルフケアと定期的な検診・クリーニングになります。
なんといっても日頃から歯垢や歯石をためないように、 お口の中を丁寧にブラッシング、フロッシングを行いキレイに保ちましょう!
気になる症状などがございましたら上野駅近くの東上野ホワイトデンタルへお気軽にご連絡をお待ちしております。